97年のクラシック世代はブライアンズタイム産駒の当たり年。
二冠馬のサニーブライアンをはじめ、朝日杯3歳S勝ちのマイネルマックス、皐月賞2着のシルクラインとニング、ダービー2着のシルクジャスティス、ダービー4着のエリモダンディー、毎日杯2着のヒダカブライアンなど、クラシックに多数有望株を送り込んでいましが、そんな有望株の中にセイリューオーという馬がいました。
3歳(現2歳)7月の新馬を早々に勝ちあがり、札幌3歳Sを制覇。
ちなみにこの年の札幌3歳Sは1着の鞍上が横山賀一ジョッキー、2着の鞍上が横山典弘ジョッキーで兄弟ジョッキー丼だったらレースです。
札幌3歳チャンピオンになったあともメンバーが弱いながらも中山の芙蓉Sを制覇、3連勝で勇躍朝日杯に参戦。ここでは4番人気に支持されるもさすがにメンバーが強く13着に破れてしまいます。佐藤哲三ジョッキーはマイネルマックスで初G1制覇となりました。
年が明けて4歳となったあとも1月からレースに出走。ジュニアカップでサニーブライアンの3着、共同通信杯4歳Sでメジロブライトの2着、皐月賞でも5着と健闘していました。
この頃から、栗毛の馬体とセイリューオーという名前の響きのよさから注目していたんですが、ダービーで10着に破れて以降はどこで走っていたのかまったく記憶が・・・
半年の休養を挟んでクリスマスSで5着、中山金杯でグルメフロンティアの2着と善戦していたみたいですが、その後は2年以上の休養を挟んで2000年から旭川で走っていた模様。
2001年ごろに何かの雑誌で北海道で走っていることを知って、嬉しくなったのですが、その後も情報はつかめず。インターネットが普及してから2002年まで現役だったことを知ったのでした。
セイリューオーと会う
今回はそんなセイリューオーに会ってきました!!
現在、セイリューオーがいるのは北海道は日高町の幾千世牧場(いくちせぼくじょう)。牧場を訪れ、スタッフの方にセイリューオーの見学が可能か聞いてみると、「たぶん大丈夫だけど社長に聞いてみてください」とのこと。
スタッフの方が社長さんへ連絡してくれて、見学できるとのことでした。ヤッタネ!
案内された場所へ行ってみると・・・
セイリューオーらしき馬がいるけどめっちゃ遠い!
でも社長さんが大きな声で「セイリューオー!」と呼ぶと・・・
こっちのほうへ来てくれましたー!!
でも、まっすぐこっちへ来るんじゃなくて少し違う方向へ。
もう目があんまり見えていないそうで・・・
少し遠回りをしたあと近くまで来てくれました。動きはまだまだ元気そう!
また遠くへ行ってしまったので、今度はスタッフの方が連れてきてくれました。
あんまり目が見えないせいか、触ろうとするとビクっとするとこともありますが、常に首を上下にぶんぶん振って力強い動き!
常に動いていてなかなかいい写真が撮れなかったのですが、一瞬止まったときに1枚。
やっとこっちを向いてくれました。一瞬だけど。
97年のクラシック世代も生き残りが少なくなってきているので長生きして欲しいものです。
引退名馬で確認を
セイリューオーは引退名馬繋養展示事業の対象馬になっています。見学の際はこちらを確認してみてください。
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