競馬歴そろそろ10年を迎えようかという頃、私はいつしかこんなことを思うようになっていました。
馬を触りたい!
馬と戯れたい!
馬にニンジンをあげたい!
馬を抱きしめたい!
とにかく私は!!!
馬と触れ合いたいのダァァァァ!!!!
それも現役時代を知っている名馬なら尚更ダァァァ!!!!
実は北海道出身のこの私、あちらに住んでいた頃は何時間か車を走らせれば緑一面の牧場の中に馬を見ることが出来ました。
車なんて走らせなくとも幼少期に住んでいた某道東では近所に小さな牧場があって(普通の住宅街なのに)、今思い返せばそこにいたのは紛れもなくサラブレッドだったのです。
“ぬーぼー(ぬーっとやって来てぼーっとしてるから…マー○ーのあのお菓子のCMを思い出した人は年齢バレるぞ)”という名前をつけて、その辺の草を食べさせたり撫でたりして可愛がっていたことを思い出すようになっていました。
それが上京してからというもの、馬どころかあの馬糞や牧草の匂いを感じる機会なんてすっかりなくなってしまって。
最後に馬と触れ合ったのはいつだったっけ?
修学旅行で行ったニュージランドで乗馬をしたのはかれこれ10年以上も前のこと。
まさかそれが最後?
ってことは私あれ以来馬に触ってないの?
え?マジで?
なんて思えば思うほど馬と触れ合いたい欲求に歯止めが利かなくなってしまったので、都内に住んでいても手っ取り早く馬に触れあえる場所を探して行き着いたのが代々木ポニー公園。
確かにそこには何頭かお馬さんはいました。
かわいらしいサイズのポニーから少し大きめのポニーまで。
ブラッシングもさせてもらって兎に角みんなかわいかった。
確かにかわいかったよ。
でもさぁ…何か違うんだよ…!
私の求めてる馬感はコレジャナイ感ってやつ。
幼少期に触れ合ったぬーぼーの大きさとぬくもりを私は忘れちゃいなかったね。
やっぱりオラサラブレッドに会いてぇ!
あの頃の名馬に会いに行きてぇ!!!
ってことで遅まきながらも養老牧場めぐりを始めることにしたのです。
よっしゃ!養老牧場巡りをしよう!…とはいってもその知識が皆無に等しかった私。
まずは都内からでも気軽に行ける馬(≒サラブレッド)のいる牧場はないかなと血眼で探して幾つかピックアップしたところ、どうやら千葉~茨城方面に集中している模様。
そこで向かったのが千葉県成田市にある緑の馬牧場さんでした。
何を隠そうこちらの牧場にはあのディープインパクト様の血を引く名馬がいるのだから…。
電車とコミュニティバスを乗り継ぐこと片道約2時間以上。
とうとうやってきました!!!
牧場ダァァァァ!!!
あ、もちろん見学許可は頂いておりますよ。
広いぜっ!!!さすが千葉県だ!!都会から田舎まで隙がないぜ!!!ちょっと行けばこんないなk緑が待っててくれるんだからな!
牧場長さんにご挨拶をしてから放牧中のお馬さんたちに会いに向かいます。
その中の一頭がお目当ての彼でした。
あのディープインパクトの初年度産駒、リベルタス!
偉大な父同様若駒Sを1番人気を背負って勝ち、クラシック戦線では期待の星だったものの、そこから苦戦の日々が続いたのは皆さんご存知のとおり…。
それでも8歳まで現役競走馬生活を続けたリベくん。
2年振りにOPを勝ったり最後の最後まで頑張っていたんだね!
今は広々としたこの緑豊かな牧場で穏やかに過ごしています。
天気もよくてポカポカ陽気の下ゴロ~ンと砂浴び中。
ゴロゴロ~。
そんなリベルタス、すごいというかエラいところがあるんですよ。
それは決して人を噛まないこと!
牧場めぐりを始めてまだ1年ちょっととはいえ、それなりにお馬さんと触れ合ってきたのですが、2~3頭に1頭は必ずと言っていいほど噛もうとしたり実際噛んだりしてくるんです。
耳をピーンと立てて威嚇してきたりね。
この牧場にいるポニーのブッチーやジーン(競走馬名:マキバジーン)なんかはまず噛もうとしてきます(笑)
ブッチーなんて牧場長さんから怪獣と呼ばれてるくらいですからね!
相方も油断した隙に手を噛まれてしっかり歯型のお土産をもらっていました(笑)
そんな中、リベルタスは決してそんな素振りを見せません。
噛もうとしてきたことなんて一度もありません。
少なくとも私は断言出来ます。
頭を擦り付けてきたり撫でられているときはじーっとしています。
兎に角おとなしくて優しい馬なんだと思います。
TCCのリベルタスのページでは調教師さんのこんな興味深いコメントがありました。
新馬の頃から叱ったことがない。
従順で穏やかで人の気持ちに近づこうとする。
月に1度は必ずといっていいほどリベルタスに会いに行くのですが、彼と触れ合っていると本当に心優しくて人が大好きな馬なんだなぁというのを感じますね。
ただ牧場一の食いしん坊らしく、ニンジンがあるとわかると否や目の色が変わるんだけど(笑)
そこがまたカワイイんだよな~!
柵の近くまで行くと必ず挨拶をしに寄ってきてくれますよ。
いつもリベくん~♪リベ~♪なんて呼びながらニンジンをあげています。
もちろんニンジンをあげる許可は頂いております。
たとえ馬に触れるのが怖いなんて人でもリベくんならきっとそんな心を溶かしてくれるはず!
車がなくても都内から電車&バスで行ける距離なので、小旅行気分で是非会いに行ってみてください!
↓緑の馬牧場HP
天気がよければリベルタス以外にも4~5頭のサラブレッドやポニーたちが放牧されているので、たくさんお馬さんと触れ合えちゃいます。
(※予約制になったみたいなので事前に連絡をしてから訪問してください。)
私もいつも1時間以上はたっぷり触れ合って馬臭くなってから帰ります。
だってみんなカワイイんだものー!
私の牧場めぐりはまだまだ始まったばかりなのだッ!
ってことでまだまだ名馬訪問の旅は続く…
★その他元競走馬訪問記録はこちら↓
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[…] いつものようにリベルタスを訪ねたついでに茨城県をドライブしながら、どこかお馬さんいるところはないかな~と探していた際に偶然見つけた乗馬クラブさんにいたのが彼だったのです。 […]
[…] 2011年の皐月賞・ダービーに出走したお馬さんのうち、何と私は4頭も再会を果たしたことになるのでした(リベルタス・フェイトフルウォー・デボネア…まだ記事にしてないけどあと1頭いるんですよーふふふ)! […]