あの名馬は今~ナイスネイチャの2019年現在~渡辺牧場にて

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19984

有馬記念3連連続3着。と聞くとすぐに名前が出てくるようにこの馬は当時の競馬ファンからとっても愛されたようです(競馬を見始めた時はもうナイスネイチャ引退寸前だったからよくわかってない)。

そう!今回は90年代の競馬会を彩ったあのナイスネイチャに会ってきました!!

ナイスネイチャ善戦マンの道のり

ナイスネイチャって善戦マンのイメージがあったのですが、改めて調べてみると・・・

4歳(現3歳)時は500万条件、900万条件、小倉記念、京都新聞杯を4連勝と勝ち切ってるんですよね。そして菊花賞4着のあと鳴尾記念を制して臨んだ有馬記念で3着。

実に重賞3勝を挙げ、ここまでは将来期待の4歳馬といった感じです。それが・・・

5歳(現4歳)時は骨膜炎で春は全休、秋は毎日王冠3着、天皇賞4着、マイルチャンピオンシップ3着、有馬記念で2度目の3着とここから善戦マンの道がはじまります。

6歳(現5歳)時も初戦の日経新春杯を2着、その後の阪神大賞典を3着、大阪杯2着。骨折休養後に毎日王冠3着と善戦するものの勝てず・・・

天皇賞はデビュー以来初めての2桁着順に破れ、ジャパンカップも凡走して人気薄になった有馬記念で3度目の3着。

有馬記念3年連続3着という前代未聞の記録を打ちたてました。

こうしてみると取りこぼしの多いこと多いこと、しぶとく伸びるけど切れる脚が無かったんでしょうかねえ。「でもこれは人気になりますわ」と納得。

そんなナイスネイチャも7歳時に高松宮杯でひさびさの勝利を挙げたあとは戦跡が徐々に低迷(4回目の有馬記念で5着、5回目の有馬記念は10着)。

9歳時には6回目の有馬記念挑戦となるかというところで脚部不安のため引退となったようです。

引退後も話題に

引退後は種牡馬生活をしつつも、1999年に拡大馬連「ワイド」が登場した際にはキャンペーンキャラクターに起用されるなど本当に人気の馬だったみたいですね。

馬場秀輝厩務員とのエピソード

現役時代のナイスネイチャはクセのある馬だったようですが、馬場秀輝厩務員が怒ることなく接し続けた結果非常に強い信頼関係で結ばれるようになったそうです。

馬場厩務員がいないとゲートに入らなかったり、調教でも動かなかったりという話もあるぐらい。

また、ナイスネイチャは9歳時の有馬記念を回避していますが、これは馬場厩務員が脚に小さなヒビ割れを発見し、万が一のことがあってはと松永調教師を説得してのことだったそうです。

6年連続有馬記念出走という大記録がかかっていましたが、大事をとって回避したおかげで今のナイスネイチャがあるのかもしれません。

そんな馬場厩務員は1998年にナイスネイチャを通して知り合ったファンの方の結婚式に出席した帰り道で交通事故に遭い亡くなっています。41歳の若さでした。なんともやり切れない話です。

ナイスネイチャに会いに渡辺牧場へ

前置きが長くなってしまいましたがナイスネイチャは現在生まれ故郷の浦河渡辺牧場にいます。

牧場の方に案内してもらって放牧地へ。あの子がと教えてもらって・・・

ナイスネイチャに会えましたー!!

31歳という年齢もあってかなり動きはのんびりですが元気そうです。

写真を撮っていたら、スマホに興味が沸いたのか柵の下から覗き込んできました。

鼻面のアップがかわいい!

ナイスネイチャを追っ払った馬たち

でもそのあと他の馬たちがやってきて、ナイスネイチャは追い払われてしまいました。こいつらのほうが立場が強いのか・・・

追い払われたナイスネイチャは動きたくないのか、早く厩舎に帰りたいのか、放牧地の入口付近で立ち止まったままいっこうい動かず。

ずーっと動かないので、しばらく見学したあとナイスネイチャの長寿を祈りつつ牧場をあとにしたのでした。

見学の際は引退名馬のナイスネイチャのページを参考にどうぞ。

浦河渡辺牧場さんのブログや

Twitterでナイスネイチャたちの様子を知ることができます。

★元競走馬・引退名馬めぐりをしています!

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