あの名馬は今~エモシオンの2019年現在~白井牧場不二ファーム乗馬クラブにて
1998年のクラシック世代。スペシャルウィークが注目される中で皐月賞前まで裏街道を歩み、秘密兵器的な存在の馬がいました。
その名はエモシオン。母はオークス馬のアドラーブル、父はトニービンという期待の良血です。
97年の中京3歳Sではメジロマックイーン産駒の期待馬エイダイクインに不覚をとるものの、翌年春のすみれSを快勝し皐月賞では4番人気に推されました。
結局は表街道を歩んできたスペシャルウィークやセイウンスカイには負けてしまい4着、ダービーでは9着と大負けをしてしまうんですが、菊花賞では3着と実力を発揮。
翌年の京都記念を制したときはいよいよ本格化か!と思ったものですが・・・とんと名前を聞かなくなり、故障で休養した後はさっぱりで現役最後は地方競馬で走っていたことを最近知りました。
そんなわけで期待されながらもG2勝ち1つに終わってしまったエモシオンですが引退名馬繋養展示事業によって白井牧場不二ファーム乗馬クラブに繋養されている事を知り、会いに行ってきました!!
あの名馬は今~2018年ファタモルガーナの現在~
歴代最強ステイヤー候補に名を連ねた現絶対長距離王者のアルバート。
4連覇も目前!というところでまさかまさかの回避、本日のステイヤーズSは多少荒れるのか…?と思いましたがガチガチの結果でございました。
さて、皆さんいかがお過ごしでしょうか(誰)
ステイヤーといえば思い浮かべるのはトリック爺さんなのですが、ステイヤーズSのみで考えると個人的にはオペラオー2着の衝撃は薄れることはありませんね。
そして近年でいえばアルバートは勿論のこと、フェイムゲームなんかもその一頭にふさわしいでしょう。
そして忘れてはいけない一頭がこの馬です。
この日やって来たのは滋賀県甲賀市にある甲賀乗馬クラブさん。
栗東トレセンから近いこともあってたくさんの引退馬がいました。
ここを訪ねたのは数頭の重賞ウィナーがお目当てだったからなのですが既に全頭移動済みだそうで…(涙)
そこでオーナーさんに色々とお話を伺ってみると今も何頭か重賞に出走経験のあるお馬さんがいるということで案内してもらえたのです(感謝)
そのうちの一頭がこのファタモルガーナでした。
現役引退後こちらの乗馬クラブに引き取られたファタモルガーナは、現在乗馬として再出発するためのリトレーニング中だそうです。
ファタモルガーナも例に漏れずリトレーニングが大変なお馬さんだそうですが(笑)、どうにか頑張って乗馬として第二の馬生を開いてほしいですね。
こちらのクラブではリトレーニング後また他の施設へ移動してしまうのが通常のようで、おそらくファタモルガーナもリトレーニング終了後はどこか新天地へ向かうものと思われます。
正に偶然の出会いでした。
ファタモルガーナ、またどこかで会える日を楽しみにしているよ!
一昨年のダイヤモンドSで美味しい思いをさせてくれてありがとうね。
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あの名馬は今~2019年オースミイチバンの現在~
ここ数年内に現役だったダート馬の中ではホッコータルマエが好きなのですが(もちろん鞍上込みで)、彼と同じ舞台で戦ってきたお馬さんにも思い入れはあります。
そのうちの1頭が以前ご紹介したソリタリーキングなのですが…
彼らと同じ時期にダート路線で頑張ってきたお馬さんがいました。
その馬の名は…オースミイチバン!
ノド鳴りを持ちながらも未勝利を抜け出すと2連勝の勢いで兵庫CSを制したイチバン君は、ユニコーンS2着の後ダイオライト記念も制すなど地方重賞で活躍していましたね。
(ちなみに彼が制したダイオライト記念ではソリタリーキングが3着に来ていました)
https://www.youtube.com/watch?v=sDlaLlLP1HE
引退後門別で電撃復帰。
ホッカイドウ競馬の雄オヤコダカらと戦うも振るわず、そのまま引退となったイチバン君は引退名馬にも登録され日高町で第二の馬生を歩んでいました。
やって来たのは日高町にある白井牧場不二ファーム乗馬クラブさん。
道民の方はご存知かもしれませんが、あのケンタッキーファームのあった跡地がそのまま乗馬クラブになっていました!
係の方に案内された先で待っていてくれたのが…
オースミイチバンだー!!!!
親切に柵を開けて頂いて写真を撮りやすいようにしてもらえたのはいいものの、イチバンくんが中々カメラ目線を決めてくれないのでナイスショットを撮るのも一苦労…(笑)
この1枚だけ上手く撮れていましたが後はこんな感じでブレブレ(笑)
有難いことに後は自由に触れ合ってくださいと言われるも、じっとしていてくれなかったのでもしかするとキツい子なのかなと思っていたら…
めっちゃくっちゃ人懐っこい…!!!!
柵の下から手を伸ばそうとするとこうやって首を下げてじーっとしてくれてるんですよー!!!
なんていい子なのー!!!可愛すぎるよー!!!
牧場の方にもイチバン君と呼ばれて可愛がられているようです♪
実はこの日はもう1頭お目当ての子がいたのですが、すっかりイチバン君の虜になってしまった私なのでした。
イチバン君、これからも元気でいてねー!!!!
!見学の際は引退名馬のページをご参考ください!
https://www.meiba.jp/horses/view/1995102791
ちなみにこちらの牧場にはエモシオンもいます。
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あの名馬は今~2017年のシンゲン~
シゲルモトナリ、メイショウモトナリ、メイショウムネノリ、武将の名前が由来の競走馬は何頭もいますが…
https://www.youtube.com/watch?v=-xvm_MxuIxs
やはり思い出すのはシンゲンでしょう!
2010年オールカマー勝ちの実績に加えて2010~2011年にはG1に4度の出走経験を持つシンゲン。
8年以上に及ぶ長い現役生活を終えた彼は4年前に引退して茨城県で暮らしていました。
(ちなみに今年ではなく昨年見学に行った際の記事になります!)
やって来たのは茨城県稲敷市。
予約した見学時間までまだ時間があったので美浦トレセンの外側をちょっと見学してみたりもして競馬関係者気分を味わいます(おい)!
そしてやって来たのがムラセファームさんです。
到着すると早速若いスタッフの方が案内してくれました。
おっ!いたいた!!!
シンゲンだー!!!!!!!
ちなみに1枚目の奥に見えるお馬さんは2006年新潟2歳S勝ちのゴールドアグリです。
つい先日の訃報には驚きました。
少なくとも昨年訪ねたときには具合の悪そうにしているところはなかったから…。
まだ14歳だったそうですね、合掌。
あの世でも元気に走り回っていてくれるといいな。
グラスワールドの件もありましたが本当に馬も人間も同じ生き物、どこでどうなるかわからないという点では一緒なんですよね。
自分も馬も元気なうちに、会えるうちに会っておかないとという思いが益々強くなります。
そんなゴールドアグリとシンゲンは1歳違いでシンゲンが先輩です。
元気さではシンゲンが圧倒的に上回っていました。
さながら現役の競争馬のような歩様でキビキビと歩いていましたからね~。
ちょっと怖さを感じたほど(笑)
有難いことにスタッフの方がニンジンをあげる機会を与えて下さったのであげてみます!
はい、これベストショットです。
ものすごいドヤ顔!かわいい!!!!
今まで何枚も馬の画像をスマホから撮って来ましたが、未だにこれを上回る画像が撮れたことはございません(笑)
何とシンゲンを育てた戸田調教師&奥様もシンゲンがお気に入りのようで、ちょいちょい様子を見に来られているそうですよ!
シンちゃんと呼ばれて可愛がられているようです♪
こんな動画も発見しました!
https://www.youtube.com/watch?v=4B-KeHLYqSw
シンちゃんがいるよー!!!!
今年もシンゲンは元気そうで何よりです!
ちなみにこちらは現役の競争馬の調教等も行われているらしく、見学も大分エリアは限られていました。
東京からも比較的近いエリアなので是非会いに行ってみて下さい!
!見学の際はこちらをご参考くださいね!↓
https://www.meiba.jp/horses/view/2003102599
★その他元競走馬訪問記録はこちら↓
https://umabukuro.com/motokyosoba/
名馬見学記2023年エイダイクインの現在・東振牧場にて
今回の名馬見学はこの馬。
メジロマックイーン初年度産駒、エイダイクインです!北海道むかわ町の東振牧場さんで見学させていただきました。
2歳(旧3歳)暮れの中京3歳Sでエモシオンを競り落とし、明けのクイーンCで重賞ウイナーとなったエイダイクイン。マックイーン産駒の出世頭として覚えている人も多いと思います。
ちなみに以前にはエモシオンにも会っていますので気になる方はこちらもどうぞ。
その後は勝ち鞍こそありませんが、中山牝馬Sで2着、クイーンSで2着、エリザベス女王杯で3着と牝馬の一線級で活躍。
桜花賞でも期待したんだけどな~
さて、牧場でのエイダイクインの様子です。
人の姿を見ると、食べ物をもらえると思ったのか近づいてきたのですが・・・
もらえないと分かるとすぐに草を食べ始めました。
一緒に放牧されていた子と仲が良いみたいで、一緒になって草を食んでいます。
こっちの子の名前は聞き忘れてしまいましたが。
また、東振牧場さんには犬のぷーさんというとても人懐っこい犬がいて、ずっとあとをついて回ってくれます(笑)お腹をみせて撫でてくれアピールをしてくるので癒されました。
↑器用に体をかくエイダイクイン。
↑ひたすら食事タイムなエイダイクイン。
高齢なので元気にしているかちょっと心配でしたが、元気な姿が見られてよかったです。
お母さんのユキノサンライズも長生きしたけど、エイダイクインにも長生きしてもらいたいなあ・・・
ちなみに牧場には見学者が記入できるノートが置かれていて、頻繁に見学の方が訪れているようでした。何回も会いに来ている人もいるみたいでメジロマックイーン、エイダイクインの人気を伺い知ることができます。
見学について
見学の際は引退名馬のページを確認の上、事前連絡が必要です。
※11~5月は見学休止期間です。
競走馬のふるさと胆振連絡センターに牧場名と見学希望日時を伝え、見学の可否を確認してもらう形になります。
※見学までの流れは変わる可能性もあるのでよく確認してください。
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あの名馬は今~2019年エイシンサニーの現在~細道牧場にて
2019年のフィリーズレビューを制したノーワン。
そのノーワンの調教を担当している調教助手として元ジョッキーの岸滋彦さんがネット競馬の記事に登場していました。
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=155210
その岸ジョッキーと言えば「牝馬の岸」という異名。
牝馬で数々の勝利を収めてそのような異名がついたわけですが、デビュー2年目にサンドピアリスでエリザベス女王杯を勝利、デビュー3年目の翌年にエイシンサニーでオークスに勝利したことからそう呼ばれるようになったそうですね。
そんな「牝馬の岸」の代表的なお手馬エイシンサニーですが、実は先日会って来たんですよね。これが。
細道牧場にて
エイシンサニーが現在いるのは浦河町絵笛の細道牧場。住所は違いますが、2019年5月現在の連絡先は栄進牧場さんと一緒になっているので見学の際は栄進牧場さんに電話して、両方見学できるか確認するといいかも(事前連絡が必要です)。
牧場に到着し、スタッフの方に声をかけて見学させてもらうと・・・
エイシンサニーの表記が!
いましたエイシンサニーです!
最初は馬房の奥にいて出てきてくれませんでしたがしばらく待っていると顔を出してくれました。
冬毛がボーボーですが表情がおだやかでとってもかわいらしい。
サニーは今年で32歳。おばあちゃんなので動きもゆっくり。
アップで一枚。
とてもおだやかな雰囲気を醸し出していてこれはかなり癒されます。
昔の情報を見ると神経質なところが・・・みたないことが書かれていましたが歳をとったからなのか全然そんなことはありませんでした!
のっそのっそ動くし穏やかな表情だし、かわいくてとても癒されました!!
訃報1990年のオークス等を優勝したエイシンサニーが2月17日に死亡したとの連絡がありました34歳でしたhttps://t.co/wS6oH6yZwZ pic.twitter.com/mUQHKGZJ5R
— ジャパンスタッドブックインターナショナル (@JAIRS_JP) February 18, 2021
2021年2月に34歳で亡くなったとのことです。合掌。
エイシンサンサンもいるよ
同場には小倉3歳Sを制したエイシンサンサンもいます。
27歳ですがサンサンも元気そう。
【エイシンサニー&エイシンサンサン動画】ともに☀の名を持つ2頭。馬体重414kgでオークス(GⅠ)を制したように小さな馬ですが、お年寄りは久々に合うとさらに小さくなった感じがする…。ユキノサンライズ、イクノディクタスが天に召され、引退名馬最後の32歳世代。※見学期間外#トクサツバババ pic.twitter.com/Kx6c8oeXea
— パカパカ工房 (@pakapakakobo) February 16, 2019
Twitterに動画をアップされている方がいらっしゃったので貼ってみます。2頭はとっても仲がよさそうですね。
2頭とも長生きして長寿記録を更新してもらいたいです。
見学の際は引退名馬のページを参考にどうぞ。
★元競走馬・引退名馬めぐりをしています!↓
あの名馬は今~2018年パドルウィール&ワールドマッチの現在~
昨年訪れた甲賀乗馬クラブさんで第二の馬生へ向けてトレーニング中のファタモルガーナの現在をご紹介しましたが、こちらの乗馬クラブさんにはまだまだこの数年内に現役だったような記憶に新しいお馬さんたちがいました!
そのうちの1頭がこちらの芦毛ちゃん!
金鯱賞を連覇したあのヤマカツエースの2着と大健闘したこともあるパドルウィールです!(2着に来たのは1度目の優勝時ですね)
何を隠そう私は松山騎手のファンなので(笑)、彼の騎乗馬は重賞だと大体押さえてたりするのですが…パドルウィールもその1頭でした。
一時松山騎手が主戦のようだった時期は毎回のように買ってましたね!
…まぁ、馬券の結果は皆さんの知るところではありますが(苦笑)
パドルウィールくんは2018年の10月まで現役だったと今知ってビックリ!
だって私が会ったときは引退してまだ間もない11月の初旬だったんだものー(驚)!!!!
本当に来たばかりの頃の彼に会えるとはこれまた貴重な経験をさせて頂きました。
あの名馬は今~2018年アットウィルの現在~
先日の大阪栗東奈良方面名馬めぐりで再会したこちらの二頭に続いて…
2012年にデビューしてから2017年まで主にスプリント路線で頑張っていたお馬さんの現在をご紹介します♪
この日やって来たのは大阪府貝塚市にある2016年にオープンしたばかりの乗馬クラブ・ハーモニーファーム野のはなさん。
西日本最大級の屋内馬場が魅力のとても綺麗&広~い乗馬クラブさんでした。
当初は見学者専用コースだけを周って終了するところだったのですが、ダメ元で馬名を出してみると何とありがたい事に会わせてもらえることに…!
あの名馬は今~トップガンジョー・スーパーナカヤマ・メジロランバートの現在~十和田馬術協会にて
今回はいっぺんに3頭もの元競走馬に会える場所へ行ってきました。
行ってきたのはスーパーナカヤマ、トップガンジョー、そしてメジロランバートのいる十和田馬術協会です。
事前に引退名馬のページを見て見学の申し込みをしてOKをもらえたので、事務所らしき場所へ行ってみると馬術協会の方が厩舎まで案内してくださいました。
ワクワクしながら厩舎をのぞいてみると・・・こいつが「メジロランバート」だよと。
「やった!メジロランバートもいるの?」
あの名馬は今~ナイスネイチャの2019年現在~渡辺牧場にて
有馬記念3連連続3着。と聞くとすぐに名前が出てくるようにこの馬は当時の競馬ファンからとっても愛されたようです(競馬を見始めた時はもうナイスネイチャ引退寸前だったからよくわかってない)。
そう!今回は90年代の競馬会を彩ったあのナイスネイチャに会ってきました!!
ナイスネイチャ善戦マンの道のり
ナイスネイチャって善戦マンのイメージがあったのですが、改めて調べてみると・・・
4歳(現3歳)時は500万条件、900万条件、小倉記念、京都新聞杯を4連勝と勝ち切ってるんですよね。そして菊花賞4着のあと鳴尾記念を制して臨んだ有馬記念で3着。
実に重賞3勝を挙げ、ここまでは将来期待の4歳馬といった感じです。それが・・・